どうも!某社決闘部です!
遊戯王界隈もしくはそれ以外でも、一度は聞いたことがあるでしょう。「モリンフェン」です。
某社決闘部でも「モリンフェン」と名前を聞くだけで、骨髄反射的に「ネタ」と認識するようになっているのですが、正直なところ「なぜモリンフェンがネタ扱いされているのか」をしっかりとは理解していませんでした。
星5のくせにステータスが弱い程度の認識で、知ったかぶりをしていたわけです。
そこで今回の記事は、我々某社決闘部と同じくモリンフェンネタを知ったかぶっていた決闘者に届けばと思っています。
それでは始めていきましょう!
目次(お好きなところからどうぞ)
モリンフェンの基本スペック

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初登場は1999年07月22日発売の「Vol.4」というなかなか古参のカードです。
「Vol.4」といえば、ウルトラ枠に「デーモンの召喚」が収録されたことから、当時の決闘者はこぞって「デーモンの召喚」狙いでパックを購入していました。背景としては、エキスパートルールの導入(1999年5月)による生贄召喚の概念が登場したためです。
この「生贄召喚の概念が登場」が、モリンフェンがネタカードとなる原因の1つでもあるので、後ほど解説しますね(笑)
また「聖なる魔術師」や「闇の仮面」といった、当時の魔法罠の威力が絶大で尚且つ、墓地のカードを再利用する効果が乏しい遊戯王環境では、必須となるカードも収録されており、なかなか良いパックだった記憶があります。
個人的には「でんきトカゲ」や「鉄のサソリ」を使って何かできないか考えていましたね。(本当は「聖なる魔術師」や「闇の仮面」が当たらなかっただけです、笑)
話を戻して、2000年10月26日発売の「暗黒魔竜復活」にて再録。(初登場から1年ほど)
そこから長い月日が流れ、2018年01月01日公開の「トーナメントパック 2018 Vol.ボリューム1」にて、およそ17年ぶりの再録を果たしました。ちなみに「トーナメントパック」とはショップデュエルなどのイベントで参加賞や上位賞として配られるものです。
モリンフェンはどのくらいネタにされているのか
さてさて、実際のところ「モリンフェンはどのくらいネタにされているのか」気になりますよね。
「カードイラスト大投票」に多くのご投票を頂きありがとうございました❗️惜しくも3位となった『モリンフェン』について、皆様からの熱いご要望にお応えして、デュエリストカードプロテクターとして商品化が決定いたしました‼️
どうぞお楽しみに✨#VRAINS pic.twitter.com/lXVktgH5e1— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) October 6, 2017
アニメで大活躍とか、主人公の相棒とか、イラストがかわいいorかっこいいわけでもない、そんなモリンフェンが「カードイラスト大投票」にて3位を獲得しているわけです。しかも、カードプロテクター(スリーブ)としての商品化も決定。
なんらかの組織票が加わったことは明白ですね。
組織票といえば、ポケモンのいわゆる「コイル事件」、イナズマイレブンの「五条・飛行機事件」が有名で、それと同様の事象がモリンフェンにも起きているわけです。
人々はなぜ、そこまでモリンフェンに魅了されるのでしょうか?
モリンフェンネタその1:絶妙なタイミングでのデビュー
まず始めに言いたいのは、デビューのタイミングが絶妙であることですね(笑)
前述した通り、モリンフェンが初登場する2ヶ月前に「エキスパートルール」が導入されています。
エキスパートルール導入前までは、生贄召喚(現アドバンス召喚)の概念がないため、手札のモンスターはなんでも召喚することができました。つまり、モンスターカードにとって大切なことは攻撃力の高さであり「星の数はおまけ」程度の認識です。
しかしながら、エキスパートルール導入後は、星5〜6のモンスターの召喚には1体、星7〜8のモンスターの召喚には2体のリリースが必要になることから、召喚コストを嫌って上級(星5以上)モンスターへの風当たりが強くなります。
これまでの攻撃力が高いモンスターで押し通す戦術から、下級(星4以下)モンスターをうまく運用し上級モンスターへ繋げる戦術へと移行されていったわけです。
そんな時代に、星5のくせに攻撃力が1550と貧弱で効果も無いモンスターが生まれたわけですから、当時の決闘者全員が同じことを思っていました。

さらにタイミングが絶妙なのは、同じパックの同期に「デーモンの召喚」がいることでしょう。
彼は星6でありながら攻撃力が2500という高い火力を有しており、生贄1体で出せるモンスターの中で最強の名を欲しいままにしていました。
そんなこともあり、モリンフェンはデーモンの召喚の格好の比較対象(悪い意味で)とされ、多くの決闘者の記憶に残る存在となっていきました。
モリンフェンネタその2:雑妙すぎるステータス
さてさて、次のポイントは絶妙すぎるステータスです。
第1期から第2期での遊戯王カードには星の数とステータスに相関がありました。具体的には、攻撃力守備力の合計値が2800以下が下級(星4以下)であり、攻撃力守備力の合計値が2900以上が上級(星5以上)というものです。
勘の良い決闘者はお気づきでしょうが、モリンフェンのステータスの合計値は2850であり、上級と下級の間に存在しています。
上級と下級の間に存在していたものの、最終的に上級に振り分けられてしまった結果、上級モンスターで最低のステータスとなってしまったわけです。
なので、もし下級に振り分けられていたら、下級モンスターの中で最強のステータスを有している世界線もあったかもしれませんね。
さらに、ステータスの絶妙さはこれだけではありません。
モリンフェンの攻撃力1550。この50がなんとも絶妙な仕事をするわけです(笑)
時は、第1期の終盤から第2期にかけて、ゲーム展開をアクロバティックにする名目で「サーチ系」「リクルート系」の効果が拡充していきます。
そんな時期に大活躍し、当時の決闘者全員のデッキに入っていたと言っても過言ではない、優秀なサーチャー「クリッター」と、リクルーター「キラートマト」を紹介します。
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攻撃力1500以下のモンスター・・・(笑)
そうなんです。あの50のおかげで上級最弱モンスターとなり、なおかつサーチャーやリクルーターに引っかからないという絶妙なステータスとなってしまいました。
まさに、箸にも棒にもかからない(笑)
まとめ
さてさて、モリンフェンネタの理由について学ぶことができました。
ただ、現在では「カオスエンドマスター」の効果により、リクルートすることが可能ですし、シンクロ、エクシーズなどなど星の数が役に立つ場面も無いわけではありません。
とは言え、モリンフェンである必要があるか?と言われると渋いですね(笑)